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憲法集会の動向
1.全国憲法研究会の憲法記念講演会
 憲法学者らでつくる 全国憲法研究会(代表・長谷部恭男早大教授)の憲法記念講演会が3日、慶応大三田キャンパス(東京都港区三田2丁目)であり、会場のホールは900人を超える人々で満員となった。

 「『あなた手術しましょう、どこを切るかはあとで考えましょう』。今の改憲論は必要もないのに、とにかく手術を薦める医師のようで、信じないほうがいい」。講演で中野晃一・上智大教授(政治学)は自己目的化した政界の改憲論をこう批判した。教育無償化のための憲法改正については、「民主党政権時代の教育無償化に制限をかけてきたのが自公政権で、へそで茶をわかす」と述べた。

 もう一人の講師、青井未帆・学習院大教授(憲法)は、明治憲法下で軍人勅諭や教育勅語が国民動員に大きな役割を果たして失敗した過去に触れ、「道徳の教科化や共謀罪制定の動きなど、動員の動きは始まっている。私たちは冷めた目で過去を振り返り、今を考えることが必要」と語った。

 「2020年を新しい憲法が施行される年にしたい」などとする3日の安倍首相のメッセージについて、研究会代表の長谷部教授は取材に「実現可能性は低いのではないか」と首をかしげた。

2.いいね!日本国憲法―平和といのちと人権を!5・3憲法集会 
 前回の5万人を上回る5万5000人(主催者発表)が参加。ステージ上で手をつないだ立憲野党・会派の5人の代表とともに、「憲法守ろう」「戦争法廃止」「共謀罪は絶対廃案」とコール。集会後2コースに分かれてパレードしました。

 各界の7氏がリレートーク。ファッション評論家・シャンソン歌手のピーコさんは自民党改憲草案を批判。「憲法を守らなければならない人が守っていない。憲法を変えることは許さない」とのべました。日本劇作家協会前会長の坂手洋二さんは「戦争体験者は少なくなっているが私たちには想像力がある。勇気をもって若い人たちに伝えていきましょう」と語りました。

 世界平和アピール七人委員会委員で総合研究大学院大学名誉教授の池内了、映画監督・プロデューサーの山田火砂子(ひさこ)、作家の落合恵子、弁護士で伊藤塾塾長の伊藤真、中央大学教授の植野妙実子(まみこ)の各氏がスピーチしました。

 民進党の蓮舫代表、日本共産党の志位和夫委員長、自由党の森ゆうこ参院議員会長、社民党の吉田忠智党首、参院会派「沖縄の風」の伊波洋一幹事長・参院議員があいさつすると「野党は共闘」の声援がわき起こりました。日本共産党の志位委員長は「野党と市民の共闘を発展させ、安倍政権を倒し、憲法が輝く新しい政治をつくろう」と訴え。民進党の蓮舫代表は「憲法を、みなさんとともに守っていきましょう」と述べました。

 特別ゲストとして韓国・朴槿恵退陣緊急国民行動・参与連帯政策局長の李泰鎬(イテホ)さんが報告。沖縄の基地の県内移設に反対する県民会議の山城博治さん、共謀罪法案に反対する法律家団体連絡会の米倉洋子さんがアピールしました。

 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会・共同代表の高田健さんが行動提起。「安倍暴走を止めるため、総がかりを超える“総がかりの陣形”をつくろう」と呼びかけました。

 娘と参加した東京都清瀬市の女性(75)は「憲法をなにがなんでも守らなければいけないという気持ちを表したい。武力でなく話し合いで紛争を解決する9条を広めたい」と話しました。

 総がかり行動実行委員会と安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合が協賛しました。
3.大分市内で集会
 これからも憲法を大切に―。5・3憲法集会平和憲法を守る会大分など7団体は、大分市の県教育会館で第47回憲法記念日講演会を開いた。愛知大学の長峯信彦教授(憲法学)が講演し、約400人が耳を傾けた。

 「『もし攻められたら?』という抽象的で架空の問いは無意味」。長峯教授は「9条を現実に合わせて変えるべきだ」という改憲派の主張を一蹴し「戦争は貧困・経済破綻など非軍事的要因を引き金とする人為的災厄。除去・緩和できるのは軍事力の安易な発動ではなく、人間の努力以外にない」と指摘した。

 安倍内閣は2014年7月、憲法の解釈を変更し、歴代内閣が憲法上認められないとしてきた集団的自衛権の行使を容認する閣議決定をした。長峯教授は「立憲主義を崩壊させる行為だ」と厳しく批判。

 取り巻く状況が変化する中、「憲法施行70周年は歴史上初めての貴重な70年。9条こそが日本を戦争から遠ざけ、世界の信頼と安心を醸成させた。9条を世界共通の価値理念にしていくべきだ」と呼び掛けた。
4.朝日労組が集会-神戸
 阪神支局襲撃事件から30年を迎えた3日、朝日新聞労働組合は神戸市内で言論の自由を考える集会を開いた。市民や関係者ら約530人が参加し、最後に「たとえどれほど年月が過ぎようと、伝え続けます」などとする声明を発表した。

 集会は事件の翌年に始まり、今年で30回目。冒頭で、現場に居合わせた高山顕治記者(55)のインタビュー映像が上映された。高山記者は「30年は長いようで短く、忘れ去られてしまうのは怖い。声を上げ続けることが言論の自由を守ることにつながる」と訴えた。

 続いてジャーナリストの池上彰さんや、作家の高橋源一郎さんら4人が登壇し、メディアの役割などについて議論した。社会学者の西田亮介さんは「政治側の妥当性や常識が揺らいできているので、メディアが(情報の)素材を社会に伝えていくことが必要だ」と強調した。

 3日は憲法記念日。池上さんは「憲法のことを考えると同時に、メディアに対する攻撃も行われたことを決して忘れてはいけない」と述べた。
5.5・3愛媛憲法集会
 松山市道後町2丁目のひめぎんホールでは、労働団体や市民団体らでつくる実行委が「5・3愛媛憲法集会」を開き、「護憲」を訴えた。約1200人が参加。思想家の内田樹氏が「歴史の転換点に立って」と題した講演で、安倍政権の支持率は高いが個々の政策には「慎重な議論を」と主張する意見があることを指摘。「辺野古などで運動する人をテロリストと批判するなど、国としての主権回復を放棄している」などと批判した。その後、憲法の基本原理である国民主権、基本的人権の尊重、平和主義を実現するために力を合わせるなどとする集会宣言を採択した。
6.北九州憲法集会
北九州市小倉北区では弁護士や市民団体が主催する北九州憲法集会があった。「週刊金曜日」の編集委員で評論家の佐高信さんが「アベノミクスから戦争へ」と題して講演し、約500人が耳を傾けた。

 佐高さんは「戦争に負けてよかったと言いづらい世の中になってきた」と講演を始めた。戦争をするのではなく、防ぐのが政治家の役割だとして、「戦争を防げないなら政治家はいらない」と訴えた。

 また、安倍晋三首相が、2015年4月に米議会上下両院合同会議で英語で演説したことにも触れ、「言語は暮らしであり命だ。韓国の大統領が日本の議会で日本語で演説したらどうか。なぜ英語でしたのか問題にしない国民もおかしい」と批判した。

 会場から現在のメディア状況について質問が出ると「図書館でたまには新聞を二つ読み比べてほしい。よく『偏る』というが中立はあり得ない。偏っていないというのは生きていないということだ」と答えた。
7.5・3山梨護憲の集い
 甲府市北口2丁目の県立図書館では、社民党県連合や県平和センターなどでつくる実行委員会が「5・3山梨護憲の集い」を開き、約130人が参加した。
 「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織的犯罪処罰法改正案について、県弁護士会所属の田中謙一弁護士が講演した。計画段階で処罰する共謀罪は、「私たちの言動、意思や内心が処罰される恐れがあり、憲法が保障する表現の自由や思想及び良心の自由が侵害される」と指摘。犯罪の計画を立証するために通信や会話の傍受が不可欠となれば、通信の秘密やプライバシー権も脅かされると批判した。

 また、「反復継続性や常習性が要求されていないため、適法な団体でも組織的犯罪集団と認定される危険性はある」と強調。捜査を名目に市民を監視する社会が到来すると批判し、「憲法は元来、国家と国民との契約で国家権力を拘束する。監視されるべきは国民なのか、国家権力なのか」と問いかけた。

 県平和センターの手塚仁(ひとし)代表は、安倍首相が2020年に新しい憲法を施行したいと表明したことを批判した。「五輪の年に向けて、テロ対策や共謀罪の制定などが『どうしてもなければいけない』という言葉で国民がごまかされ、流されてしまうのが怖い」と述べ、「基本的人権が奪われるのが一番大きな問題だ」と訴えた。

 「憲法集会inやまなし」がJR甲府駅北口のよっちゃばれ広場で開かれ、約800人が参加して「憲法を守れ」と訴えた。
 集会では民進、共産、社民など各党県組織のほか、市民団体や労働団体の代表がマイクを握り、「世界に冠たる平和憲法を改悪するか、平和を確実に守っていくかの分かれ目」「憲法施行から70年。憲法の意味をかみしめる機会にしたい」などと語った。

 その後、「日本国憲法は、私たちの人権と民主主義の発展の大きな力となってきた。いまなすべきことは、憲法を変えることではなく、憲法を暮らしに生かす社会の実現を図ることだ」とするアピールを採択。参加者は「憲法 守れ、活(い)かせ!」と書かれたポスターを一斉に掲げた。
 集会後には、広場から県庁、JR甲府駅南口まで行進。「憲法を守ろう」と市民に呼びかけた。
[2017/05/04 12:35] | 憲法改変 | トラックバック(0) | コメント(0)
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